宝飾品や腕時計のマナー~結婚式に招待されたとき~
結婚式や結婚披露宴に招待されたときの装いは「花嫁より目立たない」ことに一番の重きが置かれます。また、「カジュアルすぎる装い」もフォーマルな場にはふさわしくありません。時間帯によってもふさわしいものが異なる宝飾品。
若いころに身に着けたまあーでうっかり抜け落ちていることがあるかも?婚礼時の宝飾品のマナーについて、一緒におさらいしてみましょう!
ネックレス
結婚式の招待客が着けるネックレスといえばパール。どんなドレスにも似合い、昼夜も問いません。一連のパールネックレスが主流ですが、華やかさを出したければ二連になっているタイプのネックレスも素敵ですね。
ピアス(イヤリング)
ピアス(イヤリング)のマナーで「揺れるタイプはNG」とマナー本に書かれてあるのを見たことがありませんか?理由としては、「揺れるもの」が「過程が揺らぎ不安定になる」を連想させてしまうので、縁起が良くないためです。
また、長かったり、オブリだったりする揺れるタイプのピアスはデザイン的にとってもかわいく、華やぎも出るのですが、花嫁よりも目立ってしまうため、婚礼の場で付けるのにはふさわしくないとされていまs。
ただ、パールやクォーツ、スワロフスキー等で小ぶりなデザインのピアスが上品に揺れる程度なら、気にする必要もないはずです!
腕時計
実は、結婚式に「時計」はNGとされています。時計屋のヤマトヤとしてはちょっぴり悲しいところです(笑)。
結婚式に限らず、フォーマルな場面での正装では和服、洋服問わず腕時計は身に着けません。時計を見ることが「時間を気にしている」「早く終わらないかな」と思っているかのようにとられるからです。
最近では結婚式に御呼ばれして腕時計を身に着けても気にされない方が増えてきましたし、このマナー自体をしらない方が増えていますが、格式あるホテルや式場、年配者の方が多く列席する予定の結婚式や披露宴では、腕時計は身に着けない方が良さそうですね。
ただし、全ての腕時計がNGなわけではありません。いわゆる「ドレスウォッチ」は結婚式でも身に着けることができます。ヤマトヤでも、細身なデザイン、フォーマルシーンにふさわしい上品なデザインがありますので、ぜひご試着だけでもいらしてくださいね!
指輪
指輪に関しては、特にマナーはありません。結婚指輪は、洋服はもちろん、和服の場合でも身に着けてOKです。「花嫁以上に目立つ装いはNG」とされているものの、ご自身のご婚約指輪はダイヤモンドがキラキラしていても、相手方に失礼にはあたりません。
むしろ、婚約指輪はフォーマルな場面での正装のひとつとされています。セットリングの重ね漬けは、指元に華やぎを出してくれるので、おススメですよ!
(お写真は、私のイチオシのブライダルジュエリー「NIWAKA」の睡蓮のセットリング。エンゲージメントリングを横からみたときのラインなんて、ため息ものです~。※取扱店はヤマトヤ沼津店・ヤマトヤ富士店・ヤマトヤ浜松店です)
クロチョウパール
真珠は「真珠の涙=嬉し涙」とされているため、クロチョウパールを祝儀の場で身に着けることは本来はマナー違反ではありません。ただ、どうしてもお葬式や喪服を連想してしまう方がいらっしゃるのも事実。配慮に悩むところです。
バロックパール
いびつな形をしたバロックパールのジュエリー。唯一無二な形で、装い方のユニークさを高めてくれます。しかしながら、結婚式に列席するときには真円のパールを身に着けることがマナーとされている中で、ちょっとカジュアルさが漂ってしまいますね。
和服の場合
婚約指輪、結婚指輪以外のジュエリーは身に着けないのが基本です。ただし、パール(真珠)や翡翠(ヒスイ)や珊瑚(サンゴ)の指輪などは和服と非常に相性が良いため、身に着けてらっしゃる方もお見掛けしますね!
皇族の方が公の場で和服の装いに真珠に指輪を身に着けておられる写真を見たこともあります
まとめ
以上が結婚式に招待されたときの宝飾品(ジュエリー)や腕時計に関するマナーでした。今回、列挙させていただいたのは、一般的なマナーを現代に即してご紹介させていただいたものです。冠婚葬祭は、各地域の独特な風習が残っている場合もあります。どうしても不安な点がある場合は、各地域の風習に精通された方に尋ねてみるなどしても良いですね。
以上、『ヤマトヤ通信』の冬号から「耳より情報」を抜粋してみました!