宝石の”貴石”と”半貴石”の違いって何?
皆さま、こんにちは!ヤマトヤ本部の青嶋 純佳です。
女性ファッション誌(『婦人画報』や『家庭画報』)では、ほぼ毎月のように宝石の特集が組まれて、キラキラ輝くジュエリーが紹介されています。その中でたびたび登場する「貴石」や「半貴石」の表現。宝石を表していることはわかるけど・・・・どんな宝石が「貴石」で、どんな宝石が「半貴石」なのでしょうか?
今日は、そんなお話をご紹介できれば、と思います♪
まず、「半貴石」には「半」という漢字が使われているため「本物なのかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「貴石」も「半貴石」も共に天然の宝石です。
▲「貴石」に分類されることの多いルビー(左)やサファイヤ(右)
また、貴石と半貴は国や人によって定義が違うので明確な分類はない‥‥のが現状です。とはいえ、大まかにはありますので、代表的なものとしての分類を二つ、簡単にご紹介したいと思います。
その①
国境を超えても、専門をたがえても、ほとんどの人が「これは貴石だ」と捉えている宝石があります。それは「ダイヤモンド/ルビー/サファイヤ/エメラルド」の四大宝石です。「半貴石」は、それ以外の宝石、ということになります。この捉え方は、西洋の伝統的な考えにのっとったものです。
その②
また、こんな捉え方もあります。上の四大宝石に加えて「ヒスイ/オパール/アレキサンドライト」を貴石に加える考え方です。これは、「美しさ」を基準にして加えられています。この場合は、その7種類の貴石以外の宝石は「半貴石」ということになります。
アオシマ的見解は・・・
上記の分類方法以外にも、宝石の硬さ(モース硬度)を基準として、アクアマリンやペリドットを「貴石」に加える見方もあります。色々な見方があるんですね~。
私たち専門業者が宝石(あるいは宝飾品)の取引をするとき、価格の決め手としているのは「希少性の高さ」と「美しさ」です。「希少性が高くて」、「美しい」宝石は高値で取引がされます。すごく大ざっぱな表現になりますが、「貴石」と呼ばれる高値の宝石が多いのは確かです。
ただ「美しさ」という観点で言うと、もう少し、個別に丁寧に見ていく必要がありまして、「貴石」とされるダイヤモンドでも濁っていれば価値は下がりますし、「半貴石」とされるアクアマリンでも色が美しく強いテリを持つアクアマリンには高値がつきます。
「半貴石=美しさが劣る」という訳では決してありませんし、「貴石だから必ずしも耀きが保証されている」とも限りません。「貴石」や「半貴石」というのは、あくまでも大まかな目安です。
▲「半貴石」とされることが多いアクアマリン(左)、アメシスト(右)
女性ファッション誌では、アクアマリンやペリドットは「半貴石」として紹介されていることが多いようですね。
なるべくたくさんの宝石をご覧になったときに、ご自身のなかに生まれてくる美しさへの基準。これをもとにしながら、もっと自由に、「自分が”美しいな”と感じるかどうか」を大切にしながら、宝石選びを行ってみてくださいね!
もちろん、ヤマトヤの販売スタッフは喜んでお手伝いいたします♪
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