ステンレス鋼の種類とSUS316Lについて…釣行報告を挿みながら説明します。
富士市青葉町にあります ジュエリー ウォッチ ブライダル ヤマトヤ富士店のKリハラです!
ステンレスについて簡単に調べたことを載せようと思ったのですが、資料画像も無く、読むのが面倒な文章になってしまったので、釣行報告を間に挟みながら書きました。興味を持っていただける方だけでも読んで頂ければ嬉しいです。
ステンレススチールとは、鉄にクロムやニッケルなどを添加して錆びにくくした特殊鋼の一つです。JIS規格(日本工業規格Japanese Industrial Standardsの略)では、ステンレス鋼材の材料記号を「SUS」と記しますが、これは錆びにくい特殊用途の鋼であることを示す“Steel Special Use Stainless”頭文字から取られているようです。
鉄にクロムを加えていくとだんだんとサビにくくなっていくのですが、10.5%以上のクロムを添加し非常にさびにくくなったものをステンレス鋼というようです。また、ステンレス鋼は耐食性以外にも 耐熱性・加工性・強度など優れた特性を備えているうえ、メンテナンスが容易であることも大きな特徴です。こういった理由から腕時計の外装(ケース・ブレス)の材料として使われるようになりました。
専門的すぎて難しかったのですが、結晶組織の違いで「~系」という種類?があるようです。細かく調べると全く理解不能になりそうだったので、簡単に調べて出てきた3種類を大まかに書きます。
その前に、釣行報告を少し挿みます。
先日の定休日も釣りに行ってきました。この時期の釣行は、毎年恒例と言ってもおかしくない迷惑な事態が起こりがちな季節です。何が迷惑かというと・・・「コサバ」の回遊です。体長20㎝に満たないコサバが大群となって回遊します。
・・・釣行前日に作った仕掛けをセットし、潮の流れを確認するためにとりあえず投げてみました。着水して安定した浮きは右から左にゆっくり流れていきました。自分の左右には釣座を構えた方がいらっしゃったので、5~10分の方角に投げ込み50分の方角で回収すれば全く問題ありません。
今度は、針に餌を付け、カゴにコマセを詰め込み真鯛を狙って投げました。浮きが安定したと同時にピクピク動き始めたので、とらえず合わせを入れて巻き上げてみると針掛かりしていたのは「コサバ(約15㎝)」!・・・嫌な予感が的中してしまったようです。
一旦話を元に戻しましょう。ステンレス鋼の3種類は・・・
1.オーステナイト系ステンレス
最も種類の多いステンレス鋼で、クロムとニッケルの含有量が多いので、特に耐食性、耐熱性に優れています。耐食性、加工性、溶接性など、他のステンレス鋼と比べ最も優れていますが、焼入をして硬くすることが出来ないため、強さや硬さの面では他種に劣る部分もあります。ただ広い目で見ると優れた性質を持っている為、用途や利用領域が広いステンレス鋼といえます。
2.マルテンサイト系ステンレス
焼き入れをすることができ、それによって硬化させることができます。耐食性は他の系統のステンレス鋼よりも劣るようですが、硬く耐摩耗性に優れることから、工具などに使われることが多いようです。
3.フェライト系ステンレス
オーステナイト系と同様に焼入硬化性がありません。また磁石につくのも特徴です。
耐食性はマルテンサイト系よりも優れますが、オーステナイト系よりは劣っています。溶接もしやすく、また軟質で延性に富んだ材料でもあります。ニッケルを含まないため、硫黄を含むガスに対して耐高温腐食性が優れています。価格や加工性の面でも優れており、業務用の厨房設備などに良く用いられるようです。
海外ブランドを含め、多く腕時計の外装に使用されているステンレス鋼は「SUS316L」という種類です。これは、オーステナイト系に属しています。
混ぜ物(添加元素)の種類が沢山あるので、多種多様なオーステナイト系ステンレスがあります。有名なトコロがSUS304やSUS316、そしてSUS316Lなどがあります。
SUS304は食品設備や一般の化学設備などに用いられることが多いようです。SUS316はモリブデンを添加することでSUS304よりも耐食性が強い材料です。SUS316Lの「L」は「Low Carbon」の意味でSUS316の炭素量を少なくした材料です。
炭素量によってどのような差があるかというと・・・、ステンレス鋼を約500~800℃に加熱すると結晶粒界にクロム炭化物が析出(液体の中から固体が分かれて生成してくること)し、粒界腐食(金属材料中に存在する結晶粒の境界に生ずる腐食)により耐食性が悪化してしまいますが、炭素量を減らすことで、耐粒界腐食性を向上させています。腕時計の場合は、熱にも強いという理由でSUS316Lを使用することが多いようです。
(機械加工のみで、溶接などで加熱されない場合ではSUS316とSUS316Lの耐食性は同等と考えることができるようです。)
いつも感じることなのですが、細かいことを調べていくとキリがありません。正直なトコロ専門的すぎて意味が分からなくなってきてしまいます。説明不足なトコロ、もしかしたら間違っているところ…があるかもしれませんが大目に見ていただけると幸いです。
・・・釣行報告の続きです。
投げるたびにコサバ状態が5投連続しました。このポイントはダメと確信し浮き下を深くとってより力を込めて、遠投を試みることにしました。ちょうど後ろから良い感じの風が吹いていました!
(前回も載せてしまった切り抜き画像!撮った理由は、竿の反発を十分に生かせているかを動画で確認するためです。ブログに載せた理由は、動画から画像を切り抜いてみたら、なかなかの爽快感だったので98%自己満足で載せています。)
今度は浮きが安定した後にコサバが掛かった反応が出ません。遠くに投げたことでコサバの回遊を避けられたようです。しばらく時間をおいて巻き上げてみると小魚が掛かっていました。イサキの子です。小さすぎて浮きに反応すら現れませんでした。
もう一度同じポイントに投げ込み、巻き上げてみると針掛かりしていたのはイサキの子!コサバ祭りの後は、イサキの子フェスティバルになってしまいました。
イサキの子は見た目が可愛いので写真を撮ってきました。模様がイノシシの子に似ているので「うり坊」と呼ばれています。海水温が十分上がり魚が活発に動くようになりました。今後大きく育ったサバたちが釣れるようになることを期待します。