カシオMT-Gの魅力とは? 最新モデルと歴代を徹底比較! ヤマトヤ富士店

2021.12.16
唐突ですが、みなさんはカシオのG-SHOCKにMT-Gと呼ばれるシリーズがあることをご存じでしょうか?

時計好きの方やGショックをお持ちの方の中には、名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
本サイトでは「MT-G」のフレーズを初めて聞く方にも分かりやすく、現役モデルと最新モデル、両者の違いを解説いたします。

目次

 

MT-Gシリーズとは?

MT-Gとは、カシオの代表的な腕時計、Gショックの延長線上にあるタフネスウォッチのシリーズ名です。

Gショックと言えば…
高い防水性や耐衝撃性に優れる事から世界中にコアなファンを持つことで知られるロングセラーシリーズですが、Gショックという大きな一枠の中にもランク帯が存在します。

簡単な図に表すと上記のようになります。
最も流通量が多いモデルは外装が樹脂で覆われた画像左手の定番モデルで、外装に金属素材を使用するなど特殊な加工を有するモデルになるにつれランクが向上しています。

そして今回ご紹介するMT-GはGショック枠の中でも金属・樹脂・カーボン等の特殊な素材を外装に使用し先進技術を外装・内装の両面で活かしたハイパフォーマンスモデルにあたります。
価格帯は、おおよそ12万円~17万円未満のものがほとんどで、1万円代からある定番モデルと比べると、いかに高額か伺えます。

カーボン素材のメリット・デメリット

最近はテレビCMを通じて「カーボン」の名を聞く事も増えてきているかと思います。
今回ご紹介するMT-Gにも使用されるカーボンですが、カーボンにはこんな特徴があります。

鉄の1/4の比重と約10倍の強度を持つことから用途は広く、航空・宇宙・医療など様々な産業に利用されています。

一方、デメリットとして加工が困難であることや溶接ができない事、色が黒単色で着色が困難なことがあげられます。
技術力が求められる素材ですが、カーボンをパーツとして使えるメリットは大きいようですね。
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ここからは2021年12月時点の最新モデルから、3代前のモデルまでさかのぼりMT-Gがどのような進化をしてきたのかご紹介いたします。

これぞカーボンの魅力!
MTG-B1000XBD


メタルと樹脂を融合した耐衝撃ボディーに先進技術が搭載され、デザインにおいてはMT-Gの中でもカーボン素材を全面に押し出した魅惑の古参モデル。

ベゼル、裏蓋、カン足部をボックス状に連結。
強靱なメタルの骨格を形成しすることによりインナーケースを外部衝撃からバッチリ保護。

外装は軽量なカーボン積層ベゼルを採用。
高度なプレス加工に加え、切削加工技術を駆使して、複数のカーボンシートとグラスファイバーを積層した複雑形状のベゼルを成形。
天面にはカーボン特有の織り目模様を全面に押し出し側面にブラックとレッドの積層模様を生かす事で強く美しい外観に仕上げられています。

メタルケース・バンドにキズ防止のIP処理を施し全体を「オールブラック」の外観に仕上げ、インダイアルやバンド接続部のアルミワッシャーなどにメタリックレッドを蒸着処理させることで力強さを表現。

Bluetooth®通信機能によりカシオの専用アプリである「G-SHOCK Connected」と接続し時刻情報を取得。
また、高輝度なLEDライトやワールドタイムと実用的な機能を備え、これらを「タフソーラー」によって、安定的に駆動できます。
ケースに収納する事が多い方はパワーセービング機能が役立つでしょう。

勿論、電波受信機能を合わせて搭載しており、先程のセービング機能に加えワールドタイム39都市・2ヵ国の時刻を同時表示・バッテリー表示などなど定番機のスペックを優に超えるハイテクぶり。

カシオ MT-G (ジーエム・ティー)
No.MTG-B1000XBD-1AJF
¥148,500‐税込
強固な蓄層カーボンが男性心を刺激する一品。
MT-Gの中でも大変人気をはくしたモデルです。

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メタルの陰に工夫が光る!
MTG-B2000BD


このMTG-B2000BDは先のモデルより後に登場した為、本サイト内では2代目と呼称させていただきます。
発売は2020年11月、当時角形のベゼルを積んだ定番モデルが増えつつある頃でしたが、2代目も角形ブームの波に乗り、大幅なデザイン変更が図られ、力強い12角メタルベゼル搭載でリリースされました。

基礎構造も2代目から大きく仕様変更がなされており、新たに「デュアルコアガード構造」を採用。
これは、カーボン製のモノコックケースで内部の機械モジュールを保護し外装はメタルフレームで覆う事により、強靭な耐衝撃性を生み出す構造です。

メタルフレームとベゼルを別体構造にしたことによりインパクトのあるカシオ独自のカラーリングを実現。
外装のメタルフレームは全体にヘアライン加工を施しエッジの利いた部分をミラー加工で仕上げることで、キレのあるスタイルに仕上げています。

メタルバンドには軽量化を図る工夫がなされており、新技術となるレイヤーコンポジットバンドを採用。
メタルバンド内側部に軽量なファインレンジパーツを組み込むことで、重厚感と装着感を両立させつつも約15%の軽量化を実現しました。
前作が171gであったのに対し今作は156gに軽量化。

前作と同様に、基本はBluetooth搭載の電波ソーラー型ですが新たに時針・分針・ワールドタイム針に、高速運針可能なデュアルコイルモーターを搭載する事で、時刻修正やモード切替がよりスピーディに。

前作と共通して力強い大きな針が使われていますが、配色を明るい白色にしたことで、視認性はさらに向上したように思われます。

カシオ MT-G
No.MTG-B2000BD-1A4JF
¥137,500‐税込
個人的には、先代にあった側面のストライプ柄が無くなってしまったのは少し寂しくもありますが、デザイン・構造・新たな技術の導入など、様々な点で進化を遂げた先進モデルです。

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前作のいい所両取り!
最新モデルMTG-B2000YBD-1AJF


2021年10月に発売された最新スタンダードモデル。
2代目MTG-B2000をベースにベゼルパーツにカーボン素材を使用することで、更なる軽量化を実現!

カーボンとグラスファイバーのシートを235枚積層し削り出し、時計側面のベゼルフレームを成形。
軽量素材の使用でステンレス製ベゼルフレームと比べ約77%軽くなりました。

先代モデルと比較すると、総重量はかなりの軽量化に成功していますね。
∠(`・ω・´) ダイエットは順調であります!

耐衝撃性に対する基礎構造は2代目と共通しており、MT-G独自のメタルコアガード構造と、内部モジュール保護のカーボンコアガード構造を共に使用。
高強度、高気密、軽量化を同時に実現しています。

研磨技術としては最高位のザラツ研磨でメタルパーツの斜面に平滑度の高いミラー面をつくるなど、細部に至るまで徹底した仕上げを施しました。

内部ばかりではなく「カーボンを前面に出したい」
そんなお声にも対応できるのが本作の魅力の一つ。
メタルベゼルの他に、カーボンベゼルを使用したMTG-B2000XD-1AJFも既に登場しております。

カシオ MT-G 最新モデル
No.MTG-B2000YBD-1AJF
¥159,500‐税込み
前作の良い所を両取りした最新作。
デザインとしては、メタルの生み出す重厚感をメインにしつつ、カーボンをチラ見せすることで両方の質感を楽しめる一品です。


カシオ MT-G
No.MTG-B2000XD-1AJF
¥148,500‐税込み
当初のMTG-B1000XBD-1AJF同様、カーボンの質感を全面的に押し出した蓄層ベゼルを採用した最新作。
カーボン・メタルをバランスよく両取りしたデザインですが、フレームをメタル化した為か、質量は150gとリバウンド気味です。
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特別なワンショットモデルの存在


MT-Gには年に数型しか発売されないワンショット限定モデルが存在します。
その最たるものが、「マルチカラーモデル」です。
マルチカラーモデルは、カシオが独自にアレンジしたカラーリングが施されている事が多く、その見た目は何といっても色鮮やか、この一言に尽きます。

例えばこちら、2021年5月に発売された
MTG-B2000PH-2AJR
カーボン素材を活用したMTG-B2000をベースにし、「ブルーフェニックス」をテーマにデザイン。
ベゼルとケースの両方にレインボーIPを施し、力強くインパクトあるデザインに仕上げています。

最も新しいもので2021年11月に発売された
MTG-B2000XMG-1AJRメタル
モデルテーマは「レインボーマウンテン」
レインボーマウンテンは、火山活動や地殻変動により堆積した地層の鉱物が酸化することで様々な色に変化した大自然の神秘的な情景です。

カーボン繊維強化樹脂ベゼルは、ランダムに積層したカラフルなカーボンとグラスファイバーの母材からの削り出しにより成形され、二つとして同じものがありません。

一見するとこれらのマルチカラーモデル、個性的なデザインから人気の度合いが気になる方もいらっしゃるかと思いますが、これが大変人気なんですね。
生産本数が少ない希少モデルである為、人と被りにくいコレクター必見のモデルとして即完売というケースが非常に多く、人気のモデルにもなると高額で取引されるか…


数が少ない事からも、公式による目立った宣伝がされないので、気になった方は事前の情報収集をおすすめします。
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まとめ


いずれのモデルも外装にカーボンを使用したモデル、未使用のモデルが展開されており、選択肢が広くとられた展開がなされています。
軽量なモデルが良い場合は、最新のB2000YDBが最も軽量なのでおススメです。
一方、カーボンの質感を前面に押し出したモデルの方が好みな方は、B1000より軽量なB2000XDが良いでしょう。
デザインにラウンド型(丸み)を求めると、現行のMT-Gの中では唯一のラウンド型B1000一択になります。
勿論、B1000もカーボン仕様とフルメタルの両展開がされている為、選択肢は決して狭くありません。
デザインを魅力とするか、体感でわかる重量を魅力とするのかにより選択肢が絞られてゆくでしょう。

店舗紹介


創業を江戸時代にまでさかのぼるヤマトヤではMT-G他、Gショックの最高峰「MR-G」の正規取扱店を務めており、取扱外の宝飾品・腕時計等の修理メンテナンスをお受けしております。
修理品をはじめ、様々なランク帯のGショックや希少なワンショットモデルなど、お探しの品がありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。


静岡県富士市青葉町93
TEL.0545-65-8666

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