【 ヤマトヤ富士店 】10月の誕生石第一弾 オパール探求

2022.10.21

皆様こんにちは、静岡県富士市青葉町にありますヤマトヤ富士店です♫

10月の誕生石の一つオパール♬オパールは構造自体が変わっていて、

宝石の中に水分を含む特殊な構造の宝石です♪

そんな不思議な宝石オパールの世界をご堪能いただけますと幸いです。

 

Opal (オパール)

和名 「蛋白石」


オパールとは

オパールは酸化鉱物(酸素と他の元素が結合した鉱物の総称)の一つで、ガラス光沢のあるものは宝石として扱われます。宝石の中で唯一水分を6~10%含む珍しい特徴をもっています。これは、二酸化ケイ素(シリカ)の混じった地下水が凝固して固まる事でおきる現象です。また、他の宝石のように科学組成に沿って結晶化し宝石になるのではなく、珪素と水でできた細かい粒子が寄り集まりできている非結晶性の宝石であるという珍しい一面をもっています。ですので粒子同士は結合しているわけではありません。この粒子同士がどのような配列になるかでオパールの游色の色が変わってきます。

また、非結晶という特徴から非常に繊細でモースコード(物の硬度を図る尺度)は5~6.5と硬度はありません。

 

オパールの游色

オパールの美しい虹色の輝きを遊色と言い、オパールの特徴でもあります。しかし、全てのオパールにこの遊色の効果が表れるのではありません。遊色を持つオパールを「プレシャスオパール」と言い、遊色を楽しめるオパールらしいオパールになります。宝石は、赤いものの価値が高くなる傾向にあり、それはオパールにも当てはまります。オパールの場合、遊色が赤の強く出るものが価値が高いと評価されています。

では、遊色とはいったいどのように表れているのでしょうか。オパールは二酸化ケイ素(球状シリカ)の粒が奇麗に配列され構成された非結晶宝石、宝石内に含まれる二酸化ケイ素(シリカ)がプリズムと同様な効果を出す為、宝石表面に虹と同じような現象をおこすのです。

 

游色の無いオパール

もう一つは「コモンオパール」、遊色はなく地色がそのまま見えるタイプのオパールです。乳白色の物はミルキーオパールと言ってとても人気があり、その他にも赤や緑などが混じり、パステルカラーのような美しい色を出すものもいます。宝飾品より、彫刻を施されたりパワーストーンとして扱われる事が多いようです。

 

オパールの歴史と語源

オパールと人類の関わりは、古代ローマやギリシャ時代からありました。古来では予知能力を実体化したものだと考えられていました。また、神の石としても人々から崇められていました。やはり古代の人々も神秘的な見た目から、オパールに特別な魅力を感じていたのでしょう。

 

オパールの産地と産出されるオパール

オパールは主にオーストラリアで産出されます。オパールの都とも呼ばれる南オーストラリア州に位置するクーバーペディーはオーストラリアで一番有名な鉱山が存在しています。クーバーペディーはオパールが豊富に採れるだけでなく、透明度が高く上質なオパールが多く産出される事でも有名です。

オーストラリアのオパールはサンドストーン・オパールに分類されます。これは、蓄積岩中に二酸化ケイ素(シリカ)が含まれた温水から形成され、水分量が少ないのが特徴です。オーストラリアでは、ホワイトオパール・ブラックオパール・ライトオパール・ボルダーオパールが良く産出されます。

産出国第二位はメキシコです。メキシコ産オパールの特徴は火山性であるという事、火山性オパールは高温状態で形成される為、透明度が高く水分が多く含まれている特徴を持ちます。

さらに近年大注目の産地がエチオピア、エチオピア産オパールも火山性です。水分量が多く透明度が高い特徴を持ちます。ウェロオパールは近年採掘されるようになった比較的新しいオパールですが、オーストラリアやメキシコを抜いて人気の高いオパールです。半透明のイエローからオレンジのボディが特徴で、はっきりとした遊色が特徴です。特に赤い游色が際立つものが高い価値を持ちます。

 

オパールの名前の由来

オパールは古代サンスクリッド語の「ウパラ」貴重な石を意味する語源に、ギリシャ語の「オリパス」色の変化を見るいう意味が、ラテン語で尊い石を意味する「オパルス」に変化、オパールと呼ばれるようになったと言われています。

 

 

オパールの種類

White Opal (ホワイトオパール)

特徴 

乳白色と透明感が美しく、遊色が優しく美しく見えるオパールの代表格。オパールの中で最も産出量も多く、大きな塊で採掘される為、価格も比較安定している。

産地

オーストラリアで最も多く産出され、エチオピアも美しいオパールが産出される事で有名。

その他*ブラジル・ペルー・ジンバブエ・タンザニア・南アフリカ共和国・カザフスタン・日本

 

 

 

Black Opal (ブラックオパール)

特徴

地色が黒く、遊色の効果により多彩な色彩を確認することができる。赤色の游色が強いもの程希少性が高い。

産地

オーストラリアのライトニングリッジが最も有名な産地。

 

 

 

 

Fair Opal(ファイヤーオパール)

特徴

ファイヤーオパールは炎のようなオレンジ色が特徴で、美しいボディーカラーの中に揺らめく遊色は、炎のように見える事から、その名がつけられました。ブラックオパールに次ぐ高級オパールとしても有名。

産地

最大の産地はメキシコ。この事からメキシカンオパールと呼ばれる事もある。

その他*オーストラリア・エチオピア・マリ・タンザニア・ブラジル

 

 

 

Water Opal(ウォーターオパール)

特徴

透明に近いボディーの中に、光を閉じ込めたような虹色の游色効果を見る事ができます。その遊色は他の宝石と違い、宝石を傾けると、シャボン玉やドットのようなカラーを見る事ができます。また、カボションカットにされたウォーターオパールをテーブルの上に置くとまるで水滴がそこにあるかのように美しい透明度を放ち、遊色効果で更に美しい輝きを放ちます。但し、水分量が多い宝石ですので乾燥に注意してください。

産地 主要産地 メキシコ(メキシカンオパールとも呼ばれる)。

 

世界で一番大きなオパール

世界最大のオパールは、1983年オーストラリアのライトニングリッジで採掘されたブラックオパール、なんと180ctを誇ります。世界で最も価値のあるブラックオパールと呼ばれており、遊色は「ハーレクイン」タイプで、ブラックオパールの中で、最高峰の遊色を見る事ができるオパールです。ハーレクインとはまだら模様という意味で、ピエロが来ているコスチュームのようなモザイク模様の游色を見る事ができます。まだら模様は、南極のオーロラをもほうふつとさせ人々を魅了してやみません。

 

 

オパールの保管場所

 

オパールは水分を豊富に含む宝石、強い太陽光に長時間当たる事で、本来の美しい色が損なわれ、変色をおこす可能性があります。また、急激な乾燥により亀裂が入ってしまう恐れもありますので、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。

湿気に関しては、一般のジュエリーでは適切な加工が施してあり、過剰に湿気を心配する必要はありませんが、宝石収納の基本である湿気が多すぎず尚且つ直射日光の当たらない清潔な空間での保管が最も適しているでしょう。

また、とても柔らかい石ですので、他の宝石や金属類とこすれてしまうとキズがついてしまう恐れが在りますので、十分に注意して保管してください。

 

 

オパールのお手入れ方法

お手入れ方法は注意点さえ守ればとても簡単です。今回は2つのお手入れ方法をご紹介♪こまめなお手入れでオパールの美しい輝きをより一層楽しんでくださいね。

 

Step1. 使用後は拭いてからしまう

基本的には、使用後は柔らかな布で優しく拭いてあげましょう。肌に触れる事でついてしまった皮脂や汗を柔らかな布で優しく拭き取ってください。汚れはジュエリー全体を痛めてしまう恐れが在りますので、使用したら拭いて汚れを落としてしまう事を習慣にしましょう。

 

Step2. 汚れたら洗浄する

<ご用意いただくもの>

・ぬるま湯(30℃くらい)・中性洗剤(食器用洗剤)・耐熱用の容器・柔らかな絵筆やブラシ・水分を吸収する柔らかな布

1.中性洗剤とぬるま湯で洗浄する

表面についた皮脂や汗、汚れを落とすために、お湯と洗剤を使用します。

お湯を入れても良い器に30℃程度のぬるま湯を入れ、中性洗剤を数滴たらし静かに良くかき混ぜお湯と洗剤を馴染ませ、洗浄液を作ります。この洗浄液を絵筆などの柔らかな毛先に着け、撫でるように手早く洗浄します。

この時、洗浄液への着けおきは絶対にしないでください。オパールは水分を吸収してしまう特性を持つ為、洗剤成分と水分の入った液を吸収してしまい、変色やオパールにダメージを与えてしまいかねませんので、洗浄液を塗布する形での洗浄方法をとってください。

 

2.流水に当てながら、毛先の柔らかな絵筆orブラシで汚れを落とす

洗剤で全体を撫で洗いしたら、流水でしっかり洗剤成分を落します。もし気になる汚れを落としたいときは、絵筆などで撫でるように汚れを落としても良いでしょう。

但し、流水を使う作業もなるべく素早く行いましょう。オパールへのダメージを少なくしリスク回避する為、水作業はササっと終わらせた方が安全でしょう。

 

3.柔らかな布で優しく水分をふき取る

しっかり汚れを落としたら、柔らかくて水分を吸収してくれる布で優しくしっかりと水分をとってください。その後、陰干しを行ってくださいね。

 

以上3ステップでお手入れは完了です。汚れが気になった際や、ご使用後など是非お試しください。

 

 


いかがでしたか♪オパールは他の宝石に比べてとても特殊な宝石です。遊色など魅力もいっぱいですが繊細な宝石ですので、使用時や保管時には多少の注意が必要です。せっかく大切なオパールですから、pointを守って長く美しくお使いくださいね♪

次回は、ヤマトヤ富士店のオパール商品紹介ですのでお楽しみに~♪

 

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