【ヤマトヤ御殿場本店】「時計の振動数」について調べてみました

2021.05.11

前回、「電波時計の正確さ」について書いたので、今回は機械式時計について書いてみたいと思います。

「振動数」・・・これは機械式時計の心臓部であるテンプの振幅の数を示します。

 

赤丸の部品がテンプです。

 

この「テンプの振幅」によって1秒を制御しているのですが、理論上・・・、振動数が高いほど機械式時計の正確さは増しますが、パワーリザーブ(ゼンマイの容量)が短くなり、部品が摩耗しやすくなります。

 

逆に振動数が低いほど、パワーリザーブは延び、部品も摩耗しにくくなりますが、正確さは損なわれていきます。

 

そして、この部品が左右に振幅します。

高振動の物ほど回転しているように見えます。

 

「振動数が高いほど機械式時計の正確さは増します」という理由は、以前にも書きましたが・・・、

 

勢い良く回転するコマ(独楽)ほど、外部からの影響を受けづらく安定して回転する!のと同じ理屈です。同じデザインと重量だった場合、勢い良く回転するベーゴマの方が強いですよね!・・・例えが古すぎでしょうか?安定しているという事は一定速度で運針するという事に繋がり、イコール正確になるという事です。

 

斜めから撮影しました。↓

テンプの内側に渦巻き状の部品が見えます。

「ひげゼンマイ(振幅させるためのバネと考えてください)」という部品です。

ひと昔前の機械式時計で多く見られたのは、1万8000振動のムーブメントです。これはテンプが1時間に1万8000回振れることを意味します。これをを秒単位に直すと5振動/秒。1秒間に2往復半するという事です。

 

そして現在は、多くの時計が採用する振動数が、2万8800振動/時(=8振動/秒)という振動数です。正確さと長いパワーリザーブ、そして部品の耐久性を考えた結果、今の時点では、腕時計に最適な振動数と考えられているようです。

 

新素材の開発や素材や加工精度の進歩によって以前に比べて部品は摩耗しにくくなっているようですが、特殊な素材の仕様等は製造コストが高くなるため、高振動数を売りにしたモデルは、高価格のモデルが多い傾向があるように感じます。

 

私個人的には、大きめのテンプで、ゆったりと振動するロービートの手巻きモデルが好みです。めったのお目にかかれませんね。

 

店舗情報の下に、久し振りの釣果報告をさせていただいてます。

 


ヤマトヤ御殿場本店  〒412-0026 静岡県御殿場市東田中1‐18‐18

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営業時間:10:00~18:30(通常19:30閉店)

(年末年始・催事日を除き無休)


 

さて、この場を借りて釣果報告です。

 

ウキ下を深くしすぎた結果、2回とも根掛り(地球を釣ってしまった…という事です)をしてしまった後、全く同じようにゆっくりと浮きが沈んだので、「またか?」と思いながら合わせてみたところ魚の抵抗を感じました。

久し振りの重さと抵抗にワクワクしながら巻き上げていると魚影が見えてきました。

 

予想以上の大きさに横の人に網を入れてもらいました。

約50㎝ 真鯛

自分の姿が見えると鳴きながら走り寄ってくる猫も元気でした。↓

顎とわきの下をひつこいくらいワシャワシャしてやると満足して散歩に出掛けます。

 

真鯛は贅沢にこんな感じで食べました。↓

塩焼き&お頭の煮つけ

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